絵描きの女の子、水スライムの呟き

プロの文字書き絵師を目指す女の子が、絵に限らずゲームや日常の事とかを話します

もうすぐハロウィンなので小説を公開する

こんにちは、水スライム(@mizusuraimu1653)です。
いつも、スターありがとうございます! 励みになります。

 

最近、ネタを書く暇がない日々。恐らく月曜日までは……

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この状態。

しかし最低週に2日は投稿しなくてはいけぬからな。

 

さて、今回は過去の小説を公開したいと思います。

2017年ハロウィンイラストの小説版的な。使い回しパネェ...... 多分、凄くしょうもないです。それでもOKな方はどうぞ!

 

オリキャラ紹介(デフォルメ)

 

オンラード

 

ホープ

 

 

吸血鬼とコウモリがスイーツを食べてるだけの話

 やっと喫茶店の仕事を終えた。今日は年に一度のお祭りだったから、いつもと違ってかなり忙しかったからな......。 すっかり日が落ちてしまった。

 さて、後は我が家に帰るだけだ。あの人が料理を作って待っていると、急ぎ足で帰る。そして屋敷に着くと、勢いよく玄関を開けたーー

「Happy Halloween! ただいま帰ったぞーー! ってあれ

 いない!? 折角、元気よく挨拶したのに......。 こんな祭りの日にホープは何処へ行ったんだ。そう思っていると、俺の袖を引っ張る、使い魔『エフォート』がこう言った。

「ひょっとしたら裏庭いるかも......。 今年はあそこで食べるって......

 そういや今朝にそんな事言ってた気がする。そこに向かうか。

 そして、エフォートと共に裏庭へ移動した。

 

【仮装とスイーツを見せ合う】

 ガゼボに着いたぞ。テーブルにはオレンジ色のテーブルクロスを敷いてて、明るい色合いだ。食器も置いてあるが、まだホープは来てないみたいだな。きっと菓子を作るのに時間がかかっているんだろう...... 。おや、紅茶の入ったポットがあるな、注いでおこう。

 あまり扱ったことのない食器に多少不慣れではあったが、何とか紅茶を注いだ。

「そうだ、これも置いておこう」

 仕事終わりに持って来た袋からそれを取り出し、テーブルに置いてある大きな皿に移す。これは、一緒に働いている先輩から貰ったいちごタルトだ。沢山のいちごが乗ってて、今からでもかじりつきたい気分だ......

「エフォ」

「うん......

 外出用の黒いコートを脱ぐとエフォートに渡す。 赤いマントと、如何にも貴族が着用しそうな服装。喫茶店で働く際に着たハロウィン仮装だ。本当は魔法で服装を変えているだけで、さらに体温調整が可能だから一応寒くはない。

そして、やる事が無くなったので、椅子に座ってホープを待つ。待ってる間、エフォートの頭を撫でてやる。彼は気持ち良さそうな顔をしながら俺の服をまじまじと見る。

「今年は『吸血鬼』衣装なんだね」

「ああ、特徴は彼らが好む赤い血と炎使いである俺をイメージした赤マントだ」

「うん、カッコイイと思う」

「格好いいか......。 きっとホープも仮装しているんだろうな」

「それで時間がかかっているのかな......?

 二人で話していると、聞き慣れた子供ぽい声が聞こえる。庭の裏口からか......?

「おーい! オンラード! エフォート!

  ホープの使い魔『ファーナ』だ。となると彼のご主人のホープが歩み寄ってくる。ケーキスタンドとホットケーキが乗った皿を運んでいて、テーブルの上に置きながらこう言う。

「すまぬ。沢山の菓子を作るのに、少々手間取ってしまった」

  やはりそれに時間がかかっていたか。 いや、話を変えるがホープの格好はコウモリ衣装か? 帽子にコウモリが付いているぞ。作った菓子も気になるけど、それよりーー

「俺と少し被ってないか!?

......? 何がじゃ?

「そのマントと......。しかも血を吸う生き物だし」

  何だ、そんな事かと微笑するホープ

「えっと、ところでホープ様、ファーナは何処に

「本当だ、さっき声がしていたのに」

「ここじゃ」

  二人の問に答えるかの如く、帽子にくっついているコウモリを指差す。タダの飾りと思ったら、へへへ......。とコウモリに変化した彼が笑う。

この時俺は思った。ファーナはこんな表情も出来るのだなとーー

 

冷めないうちに早く座って食べようと思ったけれど、椅子が一つしかない事に気づく。

「あ......。 ごめん、ホープが座る椅子がなかったね。俺取ってくるよ」

 早歩きで一旦屋敷に戻ろうしたが、彼はその必要はないと手を前に突き出す。そうして椅子に触れると『コピー』と言いながら指先で椅子の形を作る。すると、同じ物が目の前に現れた。

「確かあったな、その魔法......

「便利だが、所詮時間しかもたぬぞ。効果が切れる前に言ってくれ」

 ホープは帽子を脱ぐと、軽くため息をつきながら椅子に腰をかけるのだった。

 

【プリン】

「これ、貴方の好物のプリン。仕事の休憩時間に作ったんだ」

「オンラード、結構頑張ったんだよ」

 タルトと一緒に入っていたプリンを取り出す。そのほかにもいちごやアイス、クリームも乗せてみたけどーー

「そうなのか。しかし随分と盛ってるのう......

「自信作なんだけど、トッピングが多すぎたかな......

「そんな事はない。見た目より大事なのは味だ。ほう...... 。このプルプル感と口に含んだ時のとろける食感、そしてキャラメルソースとの相性が抜群じゃ。分量もちゃんと調整されておる。あと10個ぐらいはいけそうじゃな。」

「はは、良かった〜」

 初めて作ったけど、いきなりの高評価で驚きだ! 好物だからかもしれないが。でも...... プリンしか食べてないじゃん! せめてクリームと一緒に食べてよ......

 

【ホットケーキ】

「お主の大好きなホットケーキだ。召し上がるといい」

「僕も手伝ったんだぞ〜」

「待ってましたーー!

 ホットケーキには沢山のいちごといちごソース? がかかっていて、まるでプロのシェフが作りそうな仕上がりになっている。崩すのは勿体ないけど、では失礼してーー

「い、頂きます......

 ナイフで切り分け、フォークを使い一口食べてみる。

......!

 何だこの食感は!? 俺が作るホットケーキよりフワッとしてるぞ。特に口の中で甘酸っぱい香りが広がる『いちご』と『クリーム』との組み合わせが最高だ! 例えるなら『いちごケーキ』 今まで食べたホットケーキの中で断然美味い! これは毎日食べられるな。流石は、ホープ師匠! ははは、生きてて良かった……!

「あまりに美味しすぎて言葉も出ぬか。だが、喜んで頂けてなりよりだ」

 味に関しての反応が面白かったからか、作った本人は口だけで笑うのだった。

 

【タルト】

 ホットケーキを食べ終えると、いつの間にかホープは使い魔たちの好む飲み物を注いでいた。二人とも早く飲みたそうに、彼の腕にくっついている。二つのカップに注ぎ終えると、彼らはそれぞれの好物を受け取りその場を去った。そしてホープはいちごが沢山乗ったタルトを見ながら俺に問いかける。

「このタルトもお主が作ったのか

「いや、俺と一緒に喫茶店で働いている先輩が作ったものなんだ。」

「成程、しかし沢山のいちご、儂らで食べきれるかの

ーーと上のいちごだけをパクパク食べるから……

「師匠ーー今からパイと一緒に切り分けるんで、いちごだけを食べないで下さーい

 思いっきり注意してやった。

 

【クッキー】

 タルトを二人で食べきるのは無理なので、クリームが溶けないうちにホープは一旦屋敷の中に入っていった。その間にケーキスタンドの一番上にあるクッキーを頂く。しかし、何と言ってもこのクッキー、エフォートとファーナに似ているではないか!? いくらなんでもこれには突っ込みを入れたかった。

「女子力高いな!

 

【マカロン

 さてさて、次を頂くとしよう。指二つで挟み込み、一口でそれを食べる。外はサクサクで中はとろっとしたチョコか。色はピンクと茶色と紫か……。あれ

「えーとこれの名前は、何だっけ

「……ここらでは有名な洋菓子じゃぞ」

「げっ、ホープ!?

  いつから俺の背後に。そういやこの菓子、昔食べたことあったけど、最近食べてないんだよなぁ。しかも有名な菓子とは。知ってなきゃ恥だろうがせめてーー

「頼む最初の頭文字だけを...

「仕方がないのう。『マ』だ。」

「マ、マ、マ......

 まったく思い出せない。『マ』の付く菓子なんてあるのか。マーマレードでもないし、マスタードでもないし……。

ーーあっ! 思い出したぞ!

「答えは『マロン』だな

............フッ」

 目元、口元、一切変えずに鼻で笑われたーー

 

【スコーン】

 ケーキスタンドの一番下に置いてある、これまたあまり見覚えのない茶色い物体を指差す。

「これは何だ

「マカロンに続いて『スコーン』という食べ物も知らないとは...…」

 クッキーを食べながら、ホープは呆れた表情をする。そっか、これは『スコーン』って言うのか。

「うーん、名前だけでもイマイチ分からない」

「アフターヌーンティーでは馴染みのある食べ物だ。小麦粉とバターを練り込んで作る...平たく言うとパンじゃ。焼き菓子とも呼ばれておるがのう」

ーーとホープは簡単に説明した。うむ、何となく分かったぞ。

「だから、ジャムが置いてあるのか......

「左様。さあ、真ん中を千切って、ジャムを塗り食うのじゃ」

 

【謎のかぼちゃ】

「オンラード、儂の知人から頂いた『かぼちゃプリン』、ひと口食べぬか

「えっ

 俺が知らない間にこんな物もあったのか。普通にどこにでもあるかぼちゃで、上をくり抜いてプリン生地を流し込んでいるみたいだ。しかしプリンが大好きなホープしては珍しいな。どうやら少し食べているみたいだが……。

...…儂の口にはどうも合わなかったのでな」

 味の予想を裏切ってしまったことに、先程と違い声が小さい。

「へ〜じゃあどんな味だったのさ

 俺はちょっとからかう感じで問う。すると、頬杖をしながら無表情で俺の方を見てこう口にする。

...…かぼちゃの皮食べてる感じじゃったな」

「皮!?

「一口食べただけで『不味い...…』と呟いてしまったぞ...…。更に飲み込むのも一苦労。無理矢理胃の中に入れたら、むかつきが凄くてなぁ」

......

 聞くんじゃなかった。プリンとかぼちゃの相性が合わなかったのか、俺に絶対食べない方が良いと身の危険さを訴えてきてる。でも折角作ったものを粗末にすることなんて出来ない。俺はスプーンでプリンをすくい口に入れた。けどーー

「皮の味? なんてしないぞ。むしろ普通に美味い」

「はぁ......。やはり普通のプリンが一番じゃな......

 彼はこう呟き、そうしてそれの処理はお主に任せると言い、食べた食器を片付けガゼボを出ていった。

 

 美味しく食べ進めてはいたが、やはり一人で食べるのに無理があるか。ひとまず明日にして......。おや、飲み終えたのかエフォートたちがテーブルから顔を出して俺の食べるプリンをジーっと見つめているではないか。お前たちも食う? とスプーンでジェスチャーすると二人は大きく頷き、それを囲む様にして一緒に食べる。さて、自分が食べ終わったところでーー

「Happy Halloween......

ーーと挨拶で締め、残った紅茶を飲みほすのだった。

 

 

 

 

うん、過去を振り返るのも大事だね!(汗)

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

今日はここまで。
次回もよろしく〜